1904年(明治37)9月12日、仙台医学専門学校の明治37年度入学式が片平キャンパス内の講堂で行われ、周樹人は医学生としての生活をスタートする。周樹人にとって、仙台医専での学生生活は、たった一人で日本人学生社会のなかに入っていくことを意味した。同級生だった学生が後日語るところでは、周樹人は真面目な学生で、教室では2,3列目の中ほどに座ることが多かった、という。