魯迅の仙台留学
1904年(明治37)秋、1人の中国人留学生が、医学の道を志し、東北大学の前身である「仙台医学専門学校」に入学しました。彼の名は周樹人(しゅう じゅじん/チャオ シューレン)。のちに『狂人日記』や『阿Q正伝(あきゅうせいでん)』等の作品によって中国文学に新しい息吹を吹き込み、近代中国を代表する思想家として活躍した作家「魯迅(ろじん/ルーシュン)」その人です。
留学生・周樹人の仙台での生活は、たった1年半にすぎません。しかしこの仙台にて、彼は「文学」の道を進むことを決心しました。彼がのちに作家「魯迅」として執筆した短編小説「藤野先生」には、異郷の地仙台での学生生活、文学への転向を決意する彼の心の動きが、ひとりの教師との交流を素材として綴られています。
この展示では、東北大学に遺されている資料をもとに、若き日の魯迅=周樹人の仙台での留学生活をご紹介したいと思います。
留学生・周樹人の仙台での生活は、たった1年半にすぎません。しかしこの仙台にて、彼は「文学」の道を進むことを決心しました。彼がのちに作家「魯迅」として執筆した短編小説「藤野先生」には、異郷の地仙台での学生生活、文学への転向を決意する彼の心の動きが、ひとりの教師との交流を素材として綴られています。
この展示では、東北大学に遺されている資料をもとに、若き日の魯迅=周樹人の仙台での留学生活をご紹介したいと思います。