東北大学は平成19年(2007)に創立百周年を迎えました。『東北大学百年史』は、創立百周年記念事業の一環として刊行されたものです。これは平成9年(1997)年4月に百年史編纂室を設置して、本格的な編纂事業が開始されてから13年にわたる長期の事業で、この事業に関わった関係委員会委員・執筆者などの人数は約980名に及びます。
『東北大学百年史』の構成は、『通史』3巻、『部局史』4巻、『資料』4巻です。『通史』1~3は創立前史から百周年までの大学全体の沿革および諸テーマについて記述したもの、『部局史』1~4は各部局の歴史を記述、『資料』1~2は文字資料、同3は統計資料、同4は画像資料を収録したものです。
『東北大学百年史』は、①創立以来の沿革、②学術的・社会的貢献などを明らかにするといった基本方針に基づき、編纂・刊行されたものです。編纂にあたっては、学内外の関係資料を全面的に調査・収集し、多くの新たな事実を発掘しました。これらの諸資料は文字資料、統計資料、画像資料に分けられた上で『資料』に収められています。また、『通史』の叙述を踏まえ、初めて詳細な年表を公にしております。これらはまさに「一大叢書」で、大学史においても画期的意味を持つものといえます。