レファレンスコード
記述レベル 個人・関連団体文書/教員個人文書
文書群名 竹岡勝也文書
原蔵者 竹岡勝也(1893-1958)は、近世国学思想や古代文化史等を専門とする日本思想史研究者です。『平安時代後期思想史』(1938)、『日本思想史』(1943)等の著書があり、また阿部次郎元法文学部教授の実弟としても知られています。
旧制第二高等学校から東京帝国大学文学部に進み、1927年(昭和2)から46年(昭和21)まで九州帝国大学法文学部に在職(助教授・教授)。戦後一時教職から離れますが、北海道大学教授を経て1955年(昭和30)東北大学文学部教授に就任、57年(昭和32)3月まで文化史学第一講座(日本思想史)を担当しました。退官後は國學院大學教授に転じる一方、兄・阿部次郎の設立した阿部日本文化研究所の運営にもあたっていました。
文書群の内容 資料は、@九州帝大時代から本学退官後國學院在職期にまで及ぶ時期の講義ノート類と、A論文・随筆等の原稿や関連メモ等からなります。いずれも戦前から戦後にかけての日本文化史学、思想史学研究に関する重要な資料です。Aの中では戦後出版を計画しながら実現しなかった「古代史の問題」や、大宰府に関する論文等の原稿が目を引きます。
年代 1936年〜1958年
数量・整理方法 @講義ノート類とA原稿・草稿・メモ類の二種類に分類し、合計79点の資料として整理してあります。
伝来 没後、阿部日本文化研究所の関係資料とともに本学に移され、保管されてきました。2005年ご遺族より正式に寄贈を受けました。
公開条件 当館利用規則に基づき公開いたします。
利用・複写条件 原則として原本を閲覧していただきますが、一部はマイクロフィルムでも閲覧できます。複写は写真撮影ないしマイクロフィルムからの紙焼き(実費をご負担いただきます)を申請していただきます。電子複写はできません。
参考文献等 小笠原春夫「竹岡勝也」(『神道宗教』41 1965)、川添昭二「竹岡勝也と『太宰府小史』」(『政治経済史学』438,439 2003年3月)