レファレンスコード 19990419B
記述レベル 個人・関連団体文書/教員個人文書
文書群名 村岡典嗣文書
原蔵者 村岡典嗣(1884年〜1946年)は、神道、国学などを専門とする日本思想史研究者です。主著『本居宣長』(警醒社、1911年)は、現在の宣長研究においても必読書とされており、文献学という方法を用いて、日本思想史という学問分野の確立に尽力した人物です。 東京専門高等予科から早稲田大学文学科哲学専攻に進み、早稲田大学講師、広島高等師範学校講師・教授を経て、1924年(大正13)に東北帝国大学法文学部教授に着任、46年(昭和21)に退官するまで文化史学第一講座を担当しました。
文書群の内容 中心となるのは、@講義ノート類、A原稿類(論文、講演など)、B資料メモ・資料抄録類です。広島高等師範学校における講義ノートや『本居宣長』(岩波書店、1923年、警醒社版の増補)の原稿をはじめ、『村岡典嗣著作集』(創文社)、『日本思想史研究』(岩波書店)に未収録の貴重な資料が残っています。また村岡が研究班長をつとめていた共同研究に関する資料、村岡没後に刊行が計画された記念論文集に関する資料など、これまでの村岡典嗣研究で知られることのなかった資料も含まれています。
年代 1902年〜1975年
数量・編成 T(講義ノート類77点)、U(原稿類57点)、V(別刷・刊行物33点)、W(資料メモ・資料抄録類103点)、X(記念論文集・全集関係資料49点)、Y(人文科学研究報告関係資料13点)、Z(その他26点)、計358点として整理してあります。。
伝来 本文書の大半は、昭和38年(1963)に記念資料室として発足以来、当館で保管されてきた資料です。その後、平成11年(1999)に旧文学部附属日本文化研究施設から移管された36点が加わり、同20年(2008)7月30日に遺族より正式に寄贈されました。他に同年8月1日に、文学研究科日本思想史研究室より資料5点が寄贈されました。
データ公開日 2012年10月22日
公開条件 当館利用規則に基づき公開いたします。
利用・複写条件 原資料を閲覧していただきます。複写は利用者本人または業務委託による写真撮影となります。電子複写はできません。
参考文献等 『村岡典嗣著作集』全5巻(創文社)、『日本思想史研究』全4巻(岩波書店)、前田勉編『新編日本思想史研究−村岡典嗣論文選』(平凡社、2004年)
備考 本文書の整理は、東北大学大学院文学研究科日本思想史研究室関係者有志の協力により行われました。