レファレンスコード 19720321A
記述レベル 個人・関連団体文書/教員個人文書
文書群名 本川弘一関係資料
原蔵者 本川弘一(もとかわ こういち 19031971)は石川県出身の医学者で、専門は生理学です。東京帝国大学医学部卒業後、昭和14年(1939)に東北帝国大学講師となり、翌15年教授となって生理学第二講座を担当しました。昭和291月に色の感覚に関する研究で朝日文化賞、同年5月に脳電図の研究により学士院賞を受賞しています。同36年(19614月に医学部長、同404月に新設の歯学部の初代学部長、同年11月には東北大学学長を歴任しましたが、全国的に激化する学生運動の時代、昭和44年には東北大学でも学長として機動隊による川内キャンパスの封鎖解除に踏み切ることになりました。混乱に対処し、学長在任中に病没しました。
文書群の内容 ここに収められた資料は、全て学長に就任した後の時代のものです。生前の講演原稿からは、多忙な中でも自ら筆をとって原稿を作成していた刻苦勉励の様子が窺えます。没後に開催された遺作展(昭和52年丸善画廊)で披露された色紙は、子供の頃から絵に親しみながら、勤務先ではそのそぶりも見せなかった本川学長のもう一つの側面を印象づけます。
年代 1966年〜1985
数量・編成 51点は、T講演原稿(5点)、U 遺作展関係(42点)、V その他(4点)から成ります。
伝来 Tは昭和47年(19723月にご遺族から、その他は平成14年(20026月に丹治順本学医学研究科教授(当時)から寄贈されました。
データ公開日 20116月1日
公開条件 当館利用規則に基づき公開いたします。
利用・複写条件 原資料を閲覧していただきます。複写は利用者本人または業者委託による写真撮影となります。電子複写はできません。
参考文献等 東北大学医学部生理学第二教室編・刊『本川教授業績目録』(1966年)、桜井実『艮陵の教授たち』(金原出版、1986年)