レファレンスコード |
20060908A |
記述レベル |
個人・関連団体文書/教員個人文書 |
文書群名 |
真島利行文書 |
原蔵者 |
真島利行(1874〜1962)は、東北帝国大学理科大学初代教授の一人で、戦前期日本を代表する有機化学研究者。東京帝国大学卒業後東大講師・助教授を経て欧州留学。留学中に東北帝国大学理科大学教授の候補者として選ばれ、帰国後の1911年有機化学担当教授として仙台に赴任した。1917年に帝国学士院賞を受賞した漆の主成分ウルシオールの研究をはじめ日本の自然界にある有機物の研究を進め、さらに『日本化学総覧』の編集刊行、数多くの優秀な有機化学者の育成等によって日本の有機化学研究の基礎を築いた存在と評されている。東北帝国大学のほか理化学研究所主任研究員を兼ね、さらに北海道帝国大学、東京工業大学の教授等を兼務。1933年に本務を東北帝大から大阪帝国大学に移した。1943年には大阪帝国大学総長を務めている。1949年文化勲章受章。
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文書群の内容 |
資料は@大正3年から昭和34年に至る時期の日記、A日記と一緒に保管されていた関連メモ等、B知人から真島に宛てて送られた「絵葉書」265点、Cその他、の4種に分けられる。@・Aはマイクロフィルムによる複製資料だが、仙台時代および大阪時代における真島の活動を具体的に跡づける、大学史・科学史研究の第一級史料。Bも、国内外の科学者等と真島の交友関係や在外研究中の真島の活動を跡づける重要資料である。
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年代 |
1914年〜1959年 |
数量・編成 |
上記(1)〜(3)の区分により計408点の資料として整理。 |
伝来 |
2007年に御遺族から寄贈。B・Cについては吉原賢二名誉教授を通じて受贈した。 |
データ公開日 |
2009年8月20日 |
公開条件 |
当館利用規則に基づき公開いたします。 |
利用・複写条件 |
@・Aはマイクロフィルムでの閲覧となり、複写もマイクロフィルムからの複写(業者発注のみ)となります。B・Cは原資料を閲覧していただき、複写は利用者本人または業者委託による写真撮影となります。いずれも電子複写はできません。
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参考文献等 |
真島利行先生遺稿集刊行委員会編『真島利行先生 遺稿と追憶』(1970年東京化学同人)、久保田尚志『日本の有機化学の開拓者眞島利行』(2005年)
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