レファレンスコード 19891009A
記述レベル 個人・関連団体文書/教員個人文書
文書群名 中村吉治文書
原蔵者 中村吉治(1905〜1986)は、中・近世の日本経済史・社会史を専門とし、『近世初期農政史研究』(1938)、『日本社會史』(1952)、『村落構造の史的分析』(1956)等の主著がある歴史学者です。
第三高等学校・東京帝国大学文学部史学科を卒業し、東京帝国大学史料編纂所嘱託を経て、1933年東北帝国大学法文学部助教授に就任。1941年には教授となり、以後1968年まで、法文学部・経済学部で教授をつとめました。1963年退官後は國學院大學経済学部教授などをつとめています。
本学在職中は、東北大学五十年史編集委員長(1954〜1960年)、東北大学附属図書館長(1956年〜1958年)、経済学部長・経済学研究科長(1963年〜1967年)等の要職をつとめ、また東北大学管理運営検討委員会委員長(1966年〜67年)等を務めまています。ほかに日本学術会議会員も務めています(1954年、1963年)
文書群の内容 資料は、東北大学の学内行政関係、研究教育関係、および日本学術会議関係が中心です。学内行政関係資料の中には、戦時中の東北帝国大学報国隊・学徒勤労動員関係資料、新制大学および大学院院発足に関する資料、昭和30年以降の大学管理制度問題や、東北大学管理運営問題検討委員会、東北大学総合整備計画などに関する資料等が含まれています。また研究教育関係では、東京帝国大学在学中の受講ノートや、戦時中に執筆された封建社会成立史に関する著作原稿、講義ノート、調査ノート等があります。
年代 1928年頃から1975年頃
数量・編成 合計445点の資料を、T学内行政/東北帝大、U学内行政/新制東北大学移行期、V学内行政/昭和30年以降、W学外関係/日本学術会議、X研究教育関係、Yその他−書簡・雑誌等に分類して整理してあります。(他に別置した42点の本学関係の図書資料があります。)
伝来 1989年10月、2006年3月に遺族より寄贈されました。ほかに1973年、1979年に本人より寄贈された資料も若干存在し、これも含めて整理してあります。
公開条件 当館利用規則に基づき公開いたします。
利用・複写条件 原本を閲覧していただきます。複写は写真撮影のみで、電子複写はできません。
参考文献等 参考文献:「中村吉治退官記念座談会 経済史とともに四十年」、「東北大学の思い出−法文学部経済科」(いずれも『社会史への歩み二 学界五十年』1988刀水書房に所収)。東北大学附属図書館に「中村文庫」として蔵書が収められています。
データ公開日 目録公開:2005年2月10日/改訂版目録公開:2008年10月17日