レファレンスコード 20120207A
記述レベル 個人・関連団体文書/教員個人文書
名称 科学計測研究所太陽炉関係資料
原蔵者  科学計測研究所は、1943(昭和18年)2月1日勅令第五十四号に設置された附置研究所る。1945(昭和20年)に仙台市三条町に建設されたが、東北大学総合整備計画(1961・昭和36年)の策定・実施により、1982(昭和57年)に仙台市片平に移転した。2001(平成13年)、素材工学研究所および反応科学研究所との統合により多元物質科学研究所として改組され現在に至っている。  太陽エネルギー実験所は科学計測研究所内に設置されていた研究設備 太陽炉とは太陽光を反射させて集め高温を得る装置(ヘリオスタット型)である。1960(昭和35年)から桜井武麿教授によって主導され、1963(昭和38年)にはほぼ全ての施設が完成し、附属太陽エネルギー実験所として高温物理計測研究部門より昇格した。東北大学総合整備計画の実施により科学計測研究所のほとんどは仙台市片平に移転するが、同実験所は太陽炉とともにとどまり、1990(平成2年)の大規模改組に伴い廃止となった。廃止後は固体イオン計測研究分野のイオン機能計測研究分野が設置され、さらに三研究所の多元物質科学研究所への改組にあたり融合システム部研究門複合系応用システム研究分野に移行した。
内容 太陽炉および太陽エネルギー実験所において研究・運営に関わった人々により残された文書。分量としては設計図面が多く含まれており、ヘリオスタット型太陽炉の建設、あるいは修理に用いられたものとみられる。一方、全体として研究・実験の具体的部分に関わる資料は少なく、図面以外では、太陽炉および太陽エネルギー実験所の来歴を説明したものが多い。
年代 図面は大型太陽炉の建設が開始された1959(昭和34年)前後、その他のデータ類は、1973(昭和48年)の附属太陽エネルギー実験所の設立から1990(平成2年)の改組にいたるまでに作成されたものと推定される。
数量・編成 計4点(114件)の資料として整理。
伝来 2011年度をもって退官される水崎純一郎氏(旧科学計測研究所教授、多元物質科学研究所教授・固体イオン計測研究部門・イオン機能計測研究分野担当)により、2012年2月7日に寄贈された。なお、水崎教授によれば、資料は湯上浩雄氏(光学研究科機械システムデザイン工学、教授)および開米篤志氏(元多元物質科学研究所技術職員、現環境科学研究科川田研究室非常勤職員)によってもともと保管されていたもの。
データ公開日 2012年3月30日
公開条件 当館利用規則に基づき公開いたします。
利用・複写条件 原資料を閲覧していただきます。複写は利用者本人または業者委託による写真撮影となります。電子複写はできません。
参考文献件 『東北大学百年史』7、『東北大学百年史』10、『科学計測研究所要覧』1973、『科学計測研究所要覧』1987など。