レファレンスコード 20000120A
記述レベル 個人・関連団体文書/教員個人文書
名称 阿部日本文化研究所資料
原蔵者  阿部日本文化研究所は、元東北帝国大学法文学部教授であった哲学者阿部次郎(1883-1959)理事長とするかたちで昭和29〔1954〕年に開所した施設。 東北大学では昭和14〔1939〕年以降「日本文化研究所」の設置を概算要求事項として提出していたが、実現に至らずにいた。阿部日本文化研究所はこうした歴史的経緯をふまえ阿部が私財を投じて設立した研究所であり、日本文化の特質を明らかにするという研究目的のもと、東北大学文学部の各分野の教授が多数参加していた。  昭和35〔1960〕年、理事長である阿部の死去に伴い研究所は東北大学にその施設の全てを寄附されることとなり、東北大学文学部ではこれを受け昭和37〔1962〕年附属施設として日本文化研究施設を設置、旧阿部日本文化研究所の施設は米ヶ袋分館として活用されることとなった。なお、日本文化研究施設はその後平成8〔1996〕年5月に新設された東北アジア研究センターへと発展的に解消されている。
内容 主として阿部日本文化研究所の解散とそれに伴う東北大学への寄附申請についての文書である。文部省に対する阿部日本文化研究所の活動報告、土地登記関係書類、理事会議事録(一部)などが含まれる。本文書群は解散・清算関係として一括できるものの、なお大別するとすれば、文部省への提出書類などの経年的な資料と清算および寄附に関する集約された時期の資料とに分類することが可能である。
年代 昭和30〜39年(1955〜1964)
数量・編成 計19点の資料として整理してあります。
伝来 阿部日本文化研究所解散(東北大学に寄附)の際に清算人を務めた大平五郎名誉教授によって、2000年1月に寄贈された。なお、大平五郎氏は東北大学工学部の教授(1980年まで)であり、阿部次郎の三女である千枝子氏の夫でもある。
データ公開日 2012年3月30日
公開条件 当館利用規則に基づき公開いたします。
利用・複写条件 原資料を閲覧していただきます。複写は利用者本人または業者委託による写真撮影となります。電子複写はできません。
参考文献等 大平千枝子『父 阿部次郎』東北大学出版会〔1999〕/『東北大学五十年史』/『東北大学百年史』/東北大学文学部附属日本文化研究施設編『日本文化研究施設の軌跡』〔1996〕