レファレンスコード |
20080508A
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記述レベル |
個人・関連団体文書/学生個人文書 |
名称 |
大島正隆文書
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原蔵者 |
大島正隆(1909〜1944)は、若くして亡くなった日本中世史の研究者。牧師・大島正健の孫、生物学者・正満の長男として台北に生まれ、麻布中学を経て旧制第二高等学校に進学しました。キリスト教学生寮に起居し二高山岳部のリーダーとして活躍する一方、正義感の強さから学生運動に身を投じ、投獄・拷問・退学を体験します。釈放後、関係者の理解により検定試験を受けて東北帝国大学法文学部に入学し、日本史を専攻(卒業後は副手)する一方で柳田国男に民俗学を学び、東北地方に関する先駆的研究を残しました。
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文書群の内容 |
中心になるのは、大島自身の書簡に加え、手帳3冊や史料調査時のフィールドノート、大量の調査メモの類です。大島の歴史学・民俗学が形成された様子を物語る一次資料で、現在は所在不明となっている史料が復元されるメモも含まれています。その他、柳田や牧健二、西田直二郎など著名な学者の受講ノートや学会記録、読書メモなど、研究活動を伝える資料が多く残されています。加えて、登山活動や信仰の様子を伝える資料や、逝去の後に関係者が作成した資料なども含まれています。 |
年代 |
1928年〜1988年
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数量・編成 |
全471点。内訳は、T(伊東信雄旧蔵等)270点、U(大島智夫旧蔵)162点、V(その他)10点、W(森肇旧蔵)29点。
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伝来 |
Tは1988年9月に伊東信雄氏が逝去された際の御遺志により、伊東氏遺族から寄贈されました(地図1点のみ葛西森夫氏寄贈)。Uは1989年と2010年および2011年に、末弟の智夫氏から寄贈されました。Vはそれ以外の入手資料で、1989年4月に成城大学民俗学研究所から寄贈された民俗採集記録や、1999年11月に入間田宣夫氏から寄贈された大島氏原稿のコピーが含まれます。Wは2011年に森肇氏から寄贈された大島書簡などです。
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データ公開日 |
2010年3月31日(第一次公開)/2010年9月30日(増補版公開)/2012年4月1日(増補改訂版公開) |
公開条件 |
当館利用規則に基づき公開いたします。 |
利用・複写条件 |
原資料を閲覧していただきます。複写は利用者本人または業者委託による写真撮影となります。電子複写はできません。
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参考文献等 |
大島正隆『東北中世史の旅立ち』(1987年)、大石直正「大島正隆の民俗学」(1987年)、柳原敏昭「東北帝大入学前後の大島正隆」(『東北中世史研究会報』18、2008年)。
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備考 |
本文書の整理は、柳原敏昭・山田仁史(東北大学大学院文学研究科教員)、佐藤健治(同百年史編纂室員)、佐竹輝昭(同大学院博士課程後期在籍)、七海雅人(東北学院大学教員)の協力により行われました。
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